12月8日(土) |
12月9日(日) |
12:00- |
受付開始 |
10:00-12:50 |
口頭発表・ポスターセッション |
13:00-17:40 |
招待講演・ポスターセッション・口頭発表 |
12:50-13:00 |
会員総会 |
19:00-21:00 |
懇親会 |
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内藤 淳 先生 (一橋大学) |
「人間行動進化学は法理論にどう影響するか:人権と正義をめぐって」 |
人間行動進化学の研究が進み、社会科学にも影響を与える中で、法学や法理論に関してそれが取り入れられる例は未だ少なく、人間行動進化学への法学者の関心も高いとは言えない。
今回の発表では、まず@「人間行動進化学と法学との接点が薄いのはなぜか」、その間にある「壁」を指摘した上で、それを超えてA「人間行動進化学の知見は法学の何にどう取り入れられるか」を、人権論を題材に具体的に考えてみたい。
@では、一般にありがちな「進化生物学を人間行動に適用すること」への抵抗感に加えて、特に法学では、「人間・社会に関する事実的研究」と「法学的な規範理論」との一種の乖離が、両者の間の「壁」であることを指摘する。
それを踏まえて、Aでは、人間行動進化学の理論や研究が「人権の基礎」理論に有用な示唆を与えうること、それを通じて従来の法学での人権理解や解釈の再検討が図れることを示し、両分野の接点を提示したい。 |
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颯田葉子 先生 (総合研究大学院大学) |
「人類特異的な遺伝的変化と人類進化」 |
生物進化とは、生物とそれを取り巻く生物的・物理的環境との行動・生理・形態等を通しての相互作用の結果である。つまり、様々な生物の生理学的、形態学的な特性は、その生物が固有な環境へどう適応したかを表しているし、そのゲノム上の変化は生物が環境とどのような相互作用をしてきたかを反映している。このような環境に依存している、あるいは環境により駆動される生物の進化のプロセスをゲノムレベルで明らかにすることは、様々な生命現象を理解する上で重要である。特にヒトはその進化の途上生理学的にも形態学的にも大きな変化を遂げた。しかし一方で、ヒトゲノムは最も近縁なチンパンジーと1.2〜1.3%程度しか違わない。ヒトに特異的な遺伝的変異とはどのようなものか、それらは生理学的・形態学的な特徴とどのように関わっているのか?本講演では、人類進化の過程で起きたヒトに特異的なDNAの変化を紹介し、これらの変異が人類進化に果たした役割を議論する。 |
- 懇親会は,総合研究大学院大学の食堂で行う予定です。
長谷川眞理子 (総合研究大学院大学) |
長谷川寿一 (東京大学) |
相馬雅代 (総合研究大学院大学) |
坂口菊恵 (お茶の水女子大学) |
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